「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」案の公表

投稿日:2018年7月19日

カテゴリ:事務所ブログ

厚労省が、「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」案を公表しました。遅くなりましたが漸く、全文に目を通しました。

 

大きな製薬会社さんはともかく、中小の製薬会社さんは、これに応えるには大変な労力が必要となるかもしれません。そもそも、あくまでも「ガイドライン」。これに応える必要があるのか?とお考えになるところもあるかもしれません。

 

しかし、MRやMSLの営業活動をきっちり監視する必要があること、これは間違いのないところです。MRが厳しい売り上げ目標に追われて不正、不適切な営業活動をなし、結果会社が非常に大きな損害を被るという例は多くあります。当職が扱った案件のなかには、担当のMLが代々不正をなし続け、それが引き継がれてきて、発覚した時にはにっちもさっちもいかなくなっていた、というものもありました。

人々に、健やかな暮らしを届けたい、医療の役に立ちたい、と、製薬会社さんの想いはどこも同じことでしょう。その想いが、企業活動の中のどこかで歪んでしまうと、最終的には製薬会社さんの企業生命をも脅かす事態となります。

 

ガイドライン案の行方を見直しつつ、これを踏まえた社内における適切な体制整備を進めていく必要があるでしょう。