弁護士業務と街宣車

投稿日:2017年8月9日

カテゴリ:事務所ブログ

外が騒がしいと、ふと思えば今日は長崎原爆の日。散っていったたくさんの御霊が安らかであることを祈ります。

 

街宣車には懐かしい思い出があります。ある右翼標榜団体を相手にして仕事をしていた時のこと、相手方と電話でさんざんやり合い、「てめえ、事務所に街宣車回すぞこらあ」と言われ「どうぞ、公道ですのでいつでもいらしてください」とやり返して、受話器を置きました。

さて、ほんとに来るかどうか?ワクワクして待ちました。もちろん来たら街宣活動禁止仮処分申し立てをしようと思っていて、撮影の準備もぬかりなくしておりました。

ちらちらと、事務所の窓から外を見ながら待っていると、来ました来ました。お、何を言われるかな?と息をのんでみていると。

街宣車は無言のまま、事務所の入っているビルを二周ほどぐるっと回って、静かにかえっていきました…。

というわけで、残念ながら、街宣活動禁止の仮処分申し立てには至りませんでした。珍しい申し立てではあるので一度やってみたかったのですが。

私は弁護士登録依頼、一貫して、民事介入暴力対策委員会で活動してまいりました。不当な要求には断固として応じない。力ずく、ごね得は許さない。法治国家の基本であり、私たち法律家には、その実現に向けて努力する義務があります。一日も早く、暴力の支配する関係が消滅するときが来ますように、それを目指して、業務も継続してまいります。