あれっ、似ている。というか、そのまま…

投稿日:2017年3月10日

カテゴリ:事務所ブログ

会社のナンバー2が辞めていった。ふと気が付くと彼は、当社と全く同じ業務をしていて、営業範囲がまるかぶり。
そのうえ、彼の新しい会社のホームページ、当社のページとほとんど同じ…
以来、売上がどんどん落ちていく。先生、なんとかなりませんか。このままじゃ当社、大打撃です。
こういうときに、商標法や、不正競争防止法を上手に使えるか。あるいは労働契約や委任契約違反を追及し、損害を回復できるかどうかは、本当に事案によります。一概には言えません。ただ、言えることが二つあります。
一つは、早く手を打った方がいい。一日の遅れが、損害を二倍、三倍にしていきます。遅れのツケは、二倍返しです。
もう一つは、事前に手を打った方がいい。一度流れたビジネスを取り戻すのは、難しい。
こういうときには、法的に認められる損害賠償を超える、無形の損害が会社に生じるものです。ときにそれは、甚大になる。商標の登録や営業秘密の管理、競業避止契約の締結など、予め打てる手は全て打っておいた方がいい。
会社を守るために、本業を頑張る。それはどの会社さんも頑張っておられます。が、本業がうまくいけばうまくいくほど、それを盗んでいこうとする不届き者も多くなる。
お客様に、安心して、安全に、本業に専念していただけるように、そのための、契約書のレビューであり、そして、日ごろからのご相談です。特に顧問のお客様には、どんな小さなことでも、聞いていただけるとこちらもうれしく、事務所に立ち寄っていただけると、こちらも安心するものです。せっかくの顧問料を、ただのお布施にしないでください。十分に、十分すぎるくらいに、活用していただきたいと思います。