将来を見据えたM&Aのために

投稿日:2017年1月18日

カテゴリ:事務所ブログ

事業の拡大を目指して、シナジー効果を目指して、或いは、事業の承継のために、など、経営者がM&Aを考える理由は、さまざまです。
経営者にとって、また会社にとって、M&Aの目的は、「その後における企業の発展」です。ところが、証券会社やアドバイザー、コンサルタントの中には、「M&Aを実現する」ことだけが目的となってしまっており、その後の当該企業の将来を、長い視線で眺めることができなくなっている方も散見されます。もちろんまじめなコンサルタントの方がほとんどではありますが、中には、まるでいい加減な仲人のように、双方に都合のいい情報だけを流し、都合の悪い情報は目立たないようにし、ともかくM&Aを成功させるようと躍起になる方もいるのです。しかし、買う側にとれば、M&Aは「ごっつい買い物」です。売る方にとっても、一世一代の大事件です。M&A完了後に、「そんな話は聞いていない」「こんなはずじゃなかった」となると、これはお互いに不幸です。ですが、そういう事件も、世の中にはたくさんあります。
では、そのような事件を避けるために、気を付けるべき点は何でしょうか。
次回から、複数回に分けて、そのポイントを簡単にご説明していきたいと思います。お楽しみに。