Q
遺留分減殺請求権を行使されるのを防ぐため、何か方法はありませんか。
A
遺留分減殺請求を防止する方法として、相続開始前に他の相続人から「遺留分の放棄」をしてもらう手段があります。この放棄は、単なる相続放棄とは異なり、他の相続人の遺留分が増えず、被相続人が財産を自由に処分できる範囲が増えるという意味があります。ただし、相続開始前の遺留分放棄には、家庭裁判所への申立てと許可が必要となり、本人の真意があることが審査されます。
【補足】 生前贈与や生命保険の活用も、遺留分対策となります。また、遺言書の付言事項で「遺留分減殺請求を行わないでほしい」という希望を書き添えられますが、これには法的拘束力がないため、あくまで参考となります。