ECビジネスの留意点～広告規制とサイト売買トラブル

ECビジネスの留意点、というお題で、某所で話をする機会をいただきました。
どのようなお話をさせてもらおうかなと考え、基本的には広告規制を中心に、1時間半ほど話しました。特定商取引法、景表法、薬事法などの広告規制についてです。皆さんやはり興味がおありのようで、熱心に聞いてくださいました。

しかし、最近のECビジネストラブルで多いのは、いわゆるサイト売買のトラブルです。ECショップを買った、とたんに、モールからアカウント停止を食らってしまった。
買ったはいいけれど、サイトの内容に虚偽があった。
その他サイト売買に関するトラブルは本当に後を絶ちません。

サイト売買は、メールを通じてのやり取りが非常に多い。売主と買主が直接会って話す回数が極めて少ない。
このように相手の顔を見て話をしないために、少しのことで感情的になりやすいという特徴があります。
M＆Aもそうですが、まず、売り手と買い手が直接会うこと、これは非常に大切なことです。会った上で、お互いのニーズを把握し、できれば契約書の内容も膝を詰めて話していただきたい、そうすればこの種のトラブルは大幅に減ると思います。ECビジネスであろうと、結局は人と人との取引です。誠実に相手の目を見て話すことが基本になるでしょう。