法務、総務と顧問弁護士

投稿日:2017年3月23日

カテゴリ:事務所ブログ

私たちの事務所に、顧問弁護士を探しにいらっしゃる方の中には、社長さんや取締役もいますし、法務、総務の担当者さんもいらっしゃいます。
こういうときに総務さん、法務さんは、「最近、ちゃんと契約書をチェックしないとまずいんだなってことになりまして、今の、ウチの総務の体制ではちょっと…」
「今まで法務、総務で契約書を見てきていたんですけれども、量が増えてきまして、追いつかなくて…」とおっしゃることが、多くあります。
つまり、社内で、総務担当、法務担当を一人増やすくらいなら、いっそ外注してしまえ、その方がずっと安いんじゃないか、という発想です。
このお考えは正解でしょう。顧問契約とひとくちに言っても、フルフルサポートのがっちりしたものから、月に大体2本くらいの契約と、2回くらいのご相談までで、リーズナブルな金額でサポートしますよ、というものまで、当事務所にはいろいろメニューがあります。総務さん、法務さんを一人増やされるよりは、よほど合理的な金額で、プロのリーガルサービスの提供を受けることができます。
総務さん、法務さんを一人増やしたとしても、判らないものは、判らない。増員された総務さん、法務さんが経験者であられればまだしも、ご経験のない方を一人増やされても、即戦力になるまでにはずいぶん時間がかかるものです。読んでみる、判らない、契約書に関係する本を読む、グーグルで不正確な情報を検索してみる、そうこうするうちに時間はどんどん経ってしまいます。ビジネスは時間が命です。

ましてやスタートアップの会社さんで、社長さんや取締役さんが、ご自分で契約書を見る、となると非常に時間的に厳しい。煩わしい、判りにくい法律用語で頭を悩まされるくらいなら、社長さんには社長業に専念していただいた方が、よほど会社として伸びていける。こういう場合も数多くあります。

余談ですが、私は契約書を作るという作業が大好きです。契約書には、その企業さんが、この取引で、こういうビジネスを成功させよう、こういうサービスを世界に提供していこう、会社をこういうふうに持っていこう、という夢が詰まっています。契約書は夢の設計図です。それをきちんとサポートして、会社さんの夢が実現していくのを、陰ながら支えていく、見守っていくというのはとても楽しい作業です。
法律の、訴訟のプロフェッショナルは同時に、契約書の、そして交渉のプロでもあります。職人は、自分の仕事を愛するものです。

皆さまにはご自分の仕事に専念していただき、ビジネスを大きく伸ばしていただく。私たちは、それを陰ながらサポートさせていただく。信頼のもとに、その良い関係を築いていけることを願っております。